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Elektrostudio 10VST Analog Instruments

制作元: Elektrostudio
プラグイン内容: ヴィンテージシンセ10本パック
対応OS: Win
カテゴリー: VSTi:Synth (Analogue/Subtractive)
総合評価: 5.00
コメント数: 1
投稿日: 2010/04/30(Fri) 17:11:45

無名のポーランド人作者によって彗星のように公開されたフリーVSTi10個パック。そのクオリティの高さにもかかわらず素性がはっきりしなかったため一時海外フォーラムが騒然となった。のちに作者が現れ、もともと国内メインで配布していたシェアウェアだったがポーランドの税制的事情により販売を続けるのが困難になったのでフリー化した、という内情を説明した。

すべてSynthEdit製なのだが、美麗なGUIと作り込まれたオリジナルモジュールのおかげで全くそれを感じさせない。最新版でビルドされているためか、SynthEdit作品にありがちな複数立ち上げた時の不具合もないっぽい。

各プラグインはどれも往年のハードシンセをモデリングしており、オーソドックスなものから癖のあるものまで様々。実用性や使い易さはまちまちだが、GUIを眺めているだけでも楽しい。実機と違ってコーラスやディレイなどが追加されているものも多い。

◇DavoSynth
イタリア製シンセ「Davolisint」のクローン。一般的なコントロールが全然なく、ハモンドオルガンのドローバーのような倍音スイッチとビブラートで音作りをするかなり癖のある代物。

◇eSLine
ARP「String Ensemble」クローン。左手側はチェロとブラス、右手側にはヴァイオリンやトランペットといった名前の波形が内蔵されており、これらをON/OFFして音を作るレトロ&シンプルなシンセ。

◇Micromoon
おなじみ「Micromoog」クローン。覚えやすくて使い込める定番の一品。

◇MoonSonoSx
Moog「Sonic Six」クローン。

◇SxMJune
Roland「Juno-6」クローン。スライダ少なめのローコストシンセ。癖のないモデリングなので今の時代に使うにはちょっと物足りない音かも。

◇Ocet
EKO「Computerythm」クローン。6個のオシレータと1?16ステップ(長さは一番下のスイッチで変更可能)のシーケンサを内蔵したリズムマシン。
C3(36)?F3で単発音、C5(60)でシーケンスを演奏。シーケンスはマウスクリックによって入力し、それを16セットまで記憶することができる。G3?A#4の16個のキーを押せば一発で目的のシーケンスに切り替えることができる。ランダマイザもあり。
6個のオシレータそれぞれについてフィルタを設定できるなどかなり凝った作りだが、正直ややこしい。単発音だけ鳴らすことにしてホストDAW側でシーケンスを組んだ方が楽かも…

◇ODsay
ARP「Odyssey」クローン。

◇Or2V
Oberheim 「2Voice」クローン(添付画像)。同じ構成の2オシレータ式モジュールを二個繋いだ実質4oscのアナログシンセ。パネル左側には8ステップのシーケンサもついている。このシーケンサのノブは外側と内側が別々に回るようになっていて、それぞれモジュール1と2に与えるシーケンスをプログラムする。各モジュールの出力は出しっぱなしにもできるので、片方のモジュールでシーケンスを流しつつ手でメロディを弾く、といった用途に使われた。

◇Rhythmus
KORG「SM-20」クローン。内蔵パターンのみに対応した比較的シンプルなリズムマシン。C3(36)?D#4でキーに応じた単発音、E4で内蔵パターン(下に並んでいるボタンで選ぶ)を演奏する。音はドラムセット系とラテンパーカッション系の二組に分かれていてミックスの割合を調節可能。

◇Tapeotronic
メロトロン風シンセ。フルート、ストリングス、クワイアの三種類の内蔵波形の間をゆるやかにモーフィングできる。ノブがほとんどなく音作りはできないので、メロトロンのレトロ感が欲しいときに。

■追記求む


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Elektrostudio 10VST Analog Instrumentsのコメント
No.300 投稿日:2010/04/06(Tue) 10:58:01
評価:★★★★★
フリーもここまで来るとほんと、有料との境目がなくなるほど
高機能化&高ボリューム化してきてますね。

事情を見ると大変そうですが、貧乏ユーザーにとってはありがたいところですf^^;