「DAWサイト」カテで着々と進行するDIYハードウェア・シリーズ第二弾は
「kryoハードウェア・チップチューン・プロジェクト」
2007/2 スウェーデンのランドで開催された
オールドスクールDEMOパーティに集まった、
kryo、 Yarrick、 flex の三人が
「既存の音源チップを使わずに
8bit RISCマイコン "ATMEL AVR"上で
直接チップチューンを鳴らそう!」
というkryoのアイデアに意気投合し
開発を開始したハードウェアです。
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AVRのクロックは、内蔵RC発振器を使った場合 1MHz。
仮にサンプリング周波数10KHz (出力音の上限5KHz)とし
RISC性能(1命令/1clock)をフルに生かしたとしても
出力1サンプルの計算に使える命令数は約 100 ステップ。
単音ビープなら余裕ですが、
和音で波形や音色も工夫して、となるとけっこう難しそうです。
そこでkryoは"fuse bits"の変更でクロックを 8MHzにアップし、
また8MHz動作時に問題となった簡易ライターのエラーを
商用ライター STK500 とavrdudeの使用で克服して、
見事ゴールにたどり着いたそうです。
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完成したハードウェアは右上図の通り、手のひらに載るミニサイズ。また、
- プリント基板パターン
- AVRの全内蔵メモリ8KB以内で動作するシーケンサ本体
- Linux上で動作するトラッカー(シーケンサ数値入力部. 右下図)
もダウンロード可能になっています。
ただしトラッカーは「他の人が使う事を想定していない」そうなので
参考資料程度の扱いにしておくのが良さそうです。
[mp3] The hardware chiptune project song / Linus Akesson
http://www.linusakesson.net/files/Linus%20Akesson%20-%20The%20hardware%20chiptune%20project%20song.mp3[youtube]The hardware chiptune project
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http://jp.youtube.com/watch?v=_uU4BzSQQmY ■DIY ■chip ■lofi